教育支援への想い

――人生は人間関係がベース――

 仕事、プライベートともにヒトは対人関係なくして暮らしていくことはできません。戦後の高度経済成長期に併せて、昔あった長屋や地方における3世帯同居といった暮らしが少なくなり、一挙に核家族化が進みました。マンションやアパートといった暮らしの中、隣近所とも挨拶すら交わさない、世間と途絶された中で生きる人が多くなってきています。一人でいる、或いは家族だけでいることが楽であるという、ある意味穿った見方が定着してきていることもあり、これが仕事の場を通してもより一層、組織の中での繋がりを希薄化させてしまっています。

 一方でIT化が一挙に進み、仕事や家庭においてともに、生活パターンが大きく変わりました。活字時代からデジタル世代へと大きく変貌してきました。確かに生活が効率化され、便利になり、仕事も大きく生産性が向上したことも事実としてあります。しかし、ここには大きな犠牲を払っていることに気付かなければなりません。

 人が個を重んじるばかり、行き過ぎた利己主義、テイクを求める思想、金欲への偏重主義、組織への過重依存、日和見主義等、数え上げるだけでもキリがありません。

 人が本来、何のために生きるのか、今一度原点に帰着して考えたとき、はじめて人との関係なくしては生きていくことができない、ということに気付くはずです。決して無味乾燥な表面上の付き合いではなく、お互いを知り、立場を認め、真に前向きな関係性を構築して初めて、強い信頼関係ができるものではないでしょうか。

 今は残念ながら、この信頼関係が構築されていない中で、日本社会が動いています。その連鎖が連鎖を産んで、疲弊した社会を作り上げてしまっています。産業の空洞化、家族の中の空洞化も然り、生きていく目的すら見定めることもできない、負のスパイラルになってしまっています。

 これを打開するためには、今一度原点に立ち返り、自分発の人間関係を育成する、そのインフラ作りが必要な時期に来ています。前向きな会話の仕方を日頃から行えるようするとともに、傾聴を心がける、本当の意味での基本的な対“人間関係”を構築できる素養を身に付けることこそ、家族、友人、社会における“自分を起点”とした“人間関係影響力”(すなわち、カリスマ性)を具備することができるのです。

 このインフラ作りに共通する概念“人間関係力育成”に関する理念に基づき、教育カリキュラムを用意しております。

 専門研修であったり、会議であったり、更には職場でのチームプロジェクト、営業、教育など、ヒトとヒトが関係する局面が一日の中で存在することが多々あります。しかし、これらは先のインフラ作りが整っていない中で実践しても、意識の持ち様でその意識に揺らぎがある限り、全く生産性を伴わないことが多いのも事実です。それは何ゆえでしょうか?答えは簡単です。専門研修を受けること、会議を行うこと、チームプロジェクトを行うこと、営業すること、教育すること、各々が“目的”になってしまっているからです。単に時間を消化することが目的となってしまっているからです。

 専門研修とは何のために行うのか?会議とは何のために行うのか?チームプロジェクトは何のために行うのか?何のために営業を行うのか?教育は何のために行うのか?それぞれ真の目的が追及できていないからです。

 個人としての生き方、人生における目的があればそれが軸となり、今自分の置かれている立場を理解し、納得し、更には満足できる中で実行できれば、それに勝る生産性向上はないのではないでしょうか。

 専門研修、会議、チームプロジェクト、営業、教育、どれをとっても、この軸があれば、それをこなす“意味づけ”ができるため、自分自身は自ずと前向きにならざるを得ません。この気づきの状態を作り上げること、これが当社の掲げる“人間関係力”育成の支援プランです。

 言い換えるならば、このインフラが出来上がっていれば、自ずとそのうえで発生する専門研修、会議、チームプロジェクト、営業、教育などは勝手に前向きになっていきます。何事にも感謝の気持ちが芽生えてきます。決して宗教などではありません。学術的にも、実践的にも既に実績のある手法を習得していただくことに過ぎません。

 心理カウンセラーも不要になります。なぜなら、自分に相対してくれる方が真の意味で理解してくれる、良き相談相手となってくれるからです。当然、精神疾患についても激減することは間違いありません。離職率も大きく減るでしょう。

 それは、自分の生きる道が明確になった人財が広がっていくことになった結果そのものだからです。自分で生きる目標を明確にし、今の置かれた状況を理解し、納得したうえで新たな目標を自ら切り拓いていく力が備わる、これほどの心強い人財教育はどこを探しても存在しません。

 プラス発想を積極的に取り入れる人づくり、あなたの所属する組織、或いはプライベートにどんどん取り入れてみませんか。きっと未来が明るくなります。当社では“陽”になっていきたいと考えられている組織、ヒトに対する協力は惜しみません。

 本当の意味での社会に役立つ組織づくり、人づくり、一緒に目指しましょう。